私の母親である人は、猫を捨てた
確かに母親である人が引き取ってきた猫だった
でもうちの中にいた猫で、私は猫が大好きだった
機能不全のうちの中で潤滑油というか句読点みたいな存在の猫だった

あるとき猫がいなくなった
母親である人が言った
私はもうあの猫はいらないので、しかるべきところに置いてきました

私はパニックになった
この地獄のような家の中で
ただよりどころだったのに
なんでそんなことをするんだと

母親である人が言った
わたしが引き取ってきた動物なんだから
わたしがどうしようといいでしょう
むしろあんたがそんなに猫のことを気にしてたとは知らなかったわ

知らなかった?
ふざけんな
わたしの苦しいだけのこの家の呪いのような生活の中で
猫だけが救いだったのに