実際に子どもや日常の撮影をしたことがある人間なら、ジンバルのオービットショットでグルグル回したり、シビアな被写界深度のF2やF2.8で被写界深度の薄さに神経をすり減らしたりする撮影スタイルが、予測不能に動き回る子育ての現場では全く実用的ではないとすぐに分かります。

それにもかかわらず、初心者が最も苦労しかねないシチュエーションや、機材のスペックが完全に空回りするような使い方があたかも「理想の撮影スタイル」であるかのように推奨されている。そこには、初心者に厄介な機材を買わせたり、無理な撮影をさせて失敗させたりして陰でほくそ笑むような、底意地の悪さと悪質なトロール気質がぷんぷん漂っています。

実用的な撮影の快適さや家族の思い出作りのことなど二の次で、ただ「それを真似した素人が失敗するさま」や「スペック論争で泥沼化する様子」を安全圏から観察して悦に入る――。まさに、長年ネットの片隅で歪んだ承認欲求と粘着気質をこじらせてきた者たちが紡ぎ出す、陰険そのものの作法と言えますね。