会見の夜,TOSHIに接触すると,彼は解散の真相をファンに向けて,こう語り始めた.

「昨年暮れの東京ドームでのコンサートが終わったあと,YOSHIKIと『X JAPAN』の将来についてじっくり話し合う時間を持ったんです.
 その時,明らかに僕とYOSHIKIの目指す方向性が違うことに気づいたのです.
 昨年くらいから,いろんな人との出会いにより,僕は自分自身で感じた言葉やスタイルで表現をしてみたいという思いがどんどん強くなってきました.
 それはソロ活動で表現しており,『X JAPAN』での活動が最優先の中,なんとか両立させてきたつもりです.
 ところが今年に入って,『X JAPAN』優先でスケジュールを空けて待っていても埋まらない.
 これは僕だけではないと思いますが,ソロ活動の予定が立たず時間的にも,経済的にもすでに限界が来ていました.
 残念ながら,現実問題としても判断しなければならない状況でした」

 そしてTOSHIはソロを選んだ.

「4月20日,ロサンゼルスのスタジオでYOSHIKIに自分の気持ちを伝えました.
 彼は『脱退したいということだね』と表面上は冷静に語りました.
 他のメンバーから引き止められ,非常に辛い思いをしましたが,決意が揺らぐことはなかった.YOSHIKIは会見で,音楽性の違いでと言いました.
 もちろんその通りですが,僕にとっては音楽性の違いとは突き詰めれば,生き方の違いなんですね」