先の>>369での約束どおり、症例研究事例として
発達障害で最も患者数が多い自閉スペクトラム症と、パーソナリティ障害で最も患者数が多い境界性パーソナリティ障害の組み合わせで考えてみましょう

自閉スペクトラム症を原疾患して持ってる境界性パーソナリティ障害において
自閉スペクトラム症の寛解と境界性パーソナリティ障害の治癒を同時に行え、患者の社会復帰が早まるような手法の開発は、まず無理でしょう
たとえ同時に行える手法が開発できても、従来のタマネギ理論より時間的または人的コストがかかるようでしたら、実用的ではありません
CBTひとつとったって、自閉スペクトラム症を寛解方向に持っていこうとすれば、境界性パーソナリティ障害が複雑化する方向にいってしまう
境界性パーソナリティ障害の治療方向に持っていこうとすれば、自閉スペクトラム症を考慮するなんてできない
不本意だと思いますが、この症例の場合、まずはどちらかを先に軽くしてから、もうひとつにとりかかるのがベターだと思いますよ
どちらを先にするかは、表出してる方を先でしょう。表出してない精神疾患にCBTをかけるのは、暗闇で無灯火で峠越えをするようなものです。

あとSSTは、パーソナリティ障害には効果ないです
このような患者にSSTをかけたとしても、表出してる境界性パーソナリティ障害によってブロックされ、原疾患である自閉スペクトラム症への働きかけはできないでしょう